艶漢(アデカン)30話・中編其の一「恋の墓」の感想を書きました。
貴族の桃花の誘いにのって上座を目指す詩郎と光路郎。
ついに上座まできましたね!
組の貴族ってどんな生活を送っているのか興味深々です。
あぁ格差社会
桃花の車に乗ってラクラクと上座に入れた詩郎たち。上座に入ると豪華絢爛な街並みが目に入ってきました。
上座の街並みと人々の笑顔、穏やかで平和な空間を見た時に思わず涙が(T_T)
ここまで明確な格差社会を見てしまうと、世の中の厳しさが浮き彫りになった気がして若干ヘコみました。。
あの街並みを見ると下座の人が死に物狂いで上へ這いあがりたい気持ちが痛いほどわかります。
豊だと心に余裕が出て争いごとも減る、逆に貧しいとやはり心も貧しくなり争いが絶えなくなる…これは現実でもそうですよね。
どこの世界も格差社会だわ。
シマは可愛い!
桃花は詩郎たちに自分の双葉・シマを紹介します。桃花はシマの事をブス呼ばわりしてますが、全然そんな事ないです。
確かに桃花に比べたら身なりや顔は地味ですが決してブスではないですよね。
むしろ可愛いと思いますが…。
桃花はシマに詩郎は本当はすごく醜い(半成り)と本人を目の前に堂々と悪口を言い放ちます。
これに対しシマが桃花の失礼発言を注意したら、「私に口ごたえするんじゃないわよ、ブス」と平手打ち。
これには詩郎も光路郎も読者もドン引きですよ。。
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詩郎の理想
詩郎は自分の美少女顔のせいで、どこかの変態(安里)に女性用の下着を付けさせられた時期があるそうで…。それがキモくて男性ホルモンむき出しのゴリマッチョな男になるためトレーニングをしていたそうです。
でもそのトレーニングが逆効果!ゴリマッチョになるどころか、腰がくびれ肌がツヤツヤになってしまったとか。
なんて羨ましい!!!
と、世の中の女性の声が聞こえてきます。私もその一人です。
人間はないものねだりしてしまう生き物なんですね。。
桃花はやっぱり…
やっぱり裏の顔あったー!!と皆さん思いましたよね…?性格の悪さも変な趣味もマンガのお金持ちには定番パターンです。
二人とも捕まって箱に詰められて拉致されてしまいました。
捕まる時にちょっと自分のセクシーさを出す詩郎…自分の容姿に文句を言いながらもその武器を最大限に使ってます。
使えるものは使っとけ作戦ですね!
純血覇族の女性
二人の拉致監禁場所は貴族の女性が住む花園離宮でした。花園離宮は純血覇族の女性が住む居住区で、男性は立ち寄りは可能でも住むことはできないそうです。
車を走らせていると丁度出産する女性が目に入り、急いで車を降りる桃花とシマ。
出産する女性は豪華な衣裳に見を包み、離宮に住む多くの女性に見守られながら子を産み、そして死にました。
どうやら純血覇族の女性は出産すると同時に死ぬ体質らしいです。
生まれてきた子供は「育て女(そだてめ)」の女性が育てます。
だから双葉という仕組みがあるとの事です。
※双葉とは「産み女(うみめ)」と「育て女(そだてめ)」の二人一組の女性の事で、10歳くらいから行動を共にしています。
産み女は純血覇族の女性、育て女は混ざりの女性。
よく出産は命がけと言いますが…100%死ぬってわかっていると怖くて子供を作るのを躊躇しそうになりそうですよね。
そこで組は純血の覇族女性を離宮に隔離して、出産後の死こそが人生最大の名誉だと純血の子を産ませるために徹底的に洗脳しているみたいです。

洗脳教育…。
純血覇族の女性が事実を知ったら暴動が起きそうです。
子を産むまでは華やかな生活は送れるかもしれないけど、我が子の成長も見れないですし一秒たりとも一緒の時間を過ごすこともないなんて…悲しいです。。
死んだ直後に、助産婦らしき人から「ご立派でございます!よい一生でした!」と誉め称えられてますが、もし自分の身内がこれを言われていたらよい一生でした!じゃねーよ。と激怒しそうです。。
桃花も結婚して子供ができたらこの運命か…と思うと少しくらいのやんちゃは見逃してあげたくなりました。
六口と安里
二人の関係が明確に見えてきました。六口は本当に安里に惚れてるんですね。。
安里の気持ちはよくわかりませんが、多分遊び相手の一人ではなく特別な人には違いないかと。。
安里が童貞を捨てたのは六口だったとはちょっと意外でした。
六口の気持ちを思うとちょっと切なくなりましたが、それ以上に六口のビンタの強力さが気になって仕方ありません。
あの安里を吹き飛ばし壁に激突させる威力!
純血覇族の女性は能力高めですね。
まとめ
純血覇族女性の一生を思うとなんだかやりきれないです。もっと色んな人生の選択肢があるはずなのに、純血覇族の男性と結婚→妊娠→出産=死の一択しかないなんて…。
一族を絶やさないためとはいえ、悲しい気持ちになりました。
しかも死ぬ体質で原因不明だと打つ手なし。
だったら混ざりの中流階級の家庭に生まれた方が余程いいように思えます。
覇族の生態が分かれば分かるほどなんだか気の毒になってきました。
恋の墓・中編を読んで、読み終わった感想を一言でまとめると「もう皆、自由に行きなよ!」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。